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記憶(李連杰)のしまい場所
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今日は長崎に原爆が落とされた日です。

自分で言うのも何ですが、小学校高学年の頃の私は、それは多感な少女でした。
アンネに傾倒していて、学校では明るく元気でも、1人になると「親愛なる日記さん」宛てにナイーブな事を書き綴ったりしてました。

そんな頃、家庭教師だった憧れのお姉さんに「二人のイーダ」を頂き、その哀しみ、苦しみに打ちのめされました。
そしてイーダを読んだ年の夏。
映画になったイーダを、先生と銀座に観に行きました。
暗い色調の中で歩く椅子が可哀想で、いつまでも涙を止める事が出来なかった。
観賞後に母がみかわやに連れて行ってくれたけど、何も食べられず、先生ともおしゃべりできず。
別れ際に母が「年頃なもので…」と先生に頭を下げていたのを覚えています。

翌年、私たち家族は九州旅行に行きました。
2週間の日程で九州全土を回る旅。
料亭旅館の様な所で初めて食べたなまこ酢の美味しかったこと。
ちゃんぽんもカステラも美味しかった。

綺麗な教会を巡ったり、柳川で船に乗ったのは楽しかったな。

長崎の平和の像の前で笑ってる家族写真。
ところがその場面から後の記憶が私にはないのです。

平和の像を見た後に、原爆資料館へ行ったのは覚えてる。
イーダをきっかけに、原爆について書かれたものを幾つも読んでいた私でしたが、そこで実際に目にしたものは少女の想像を越えていたのでした。

大人になってからもう一度訪れてるから、今は知っているけど。
でも小学六年生の私には、長崎が受けた傷の大きさを受け止められなかったのではないでしょうか。

資料館から後の記憶はないのです。
長崎の後も続いたはずの旅行の記憶もない。

自分では思い出せない記憶でも、それでもその時の衝撃が私の中に今もあるのを感じます。

そのせいかな?
娘は苦手のようだけど、戦争の話や原爆の話が、我が家では夏には特に話題に上るのです。

大きな傷を受け、今も苦しんでる方々が大勢いらっしゃいます。

歴史(事実)を知ること。
人の痛みが分かる人間でいること。
娘には必ず伝えていきたいと思います。

核のない世界を強く望みます。

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傷ついて痛いと感じる心
これこそが人の心だと思います。
そんな心をお持ちのプルーさん。
そして、お嬢さんにきちんとそれを伝えてくださっている。尊いことです。

私は、叔父が戦死しています。
この年で叔父が・・・というのはとても珍しいと思います。
私が小学生の頃、祖母の家に遊びに行き、二人で畑でつくし取りをしていた時のことです。
突然、「あの子がおったらなぁ」祖母がそうつぶやき、つくしを取る手を止めて、畑にしゃがんだまま石のように固まったしまったのです。その痛々しい姿が忘れられません。
大切な息子をもぎ取られた母親の、想像を絶する悲しみ。私も子ども心に、戦争はいけないことだと感じました。

この気持ちを大切に持ち続けたいと、私も思います。
貴重なメッセージを発信してくれて、ありがとう。
YOU-MEI 2010/08/09(Mon) 編集
Re:傷ついて痛いと感じる心
YOU-MEIさん、こちらこそ私の思いに真摯に応えて下さりありがとう。

先日、映画「キャタピラー」を観ました。
反戦が表テーマ、でも実は夫婦関係、人間関係の話かなとは思いましたが、戦争の恐ろしさと人間の弱さは、強く伝わってきました。
息子を、夫、兄弟、友人を戦地に送り出した女性たちの苦しみに引き裂かれました。
 【2010/09/12】
大変ご無沙汰しています。
Pさん、大変ご無沙汰しています。携帯だからなのか、リニューアルしてくださったのか、雰囲気が凄く変わっていてびっくりしました(#^.^#)とても可愛いポップな色使いで凄く好きです!

私も色々と思う所が本当に沢山ありますがうまく言葉に出来ません。

ただ一つ声を大にして言えるのは【戦争は絶対に反対】

命懸けで命を生み出す事が出来る女は、その命がどれだけのものなのかDNAに刷り込まれているような気がします(男女差別発言ではありませんよ!)とにかく嫌!戦争なんか絶対に嫌です(T_T)
みるく@携帯 2010/08/12(Thu) 編集
Re:大変ご無沙汰しています。
みるくさんにはこの夏、心配をしてもらい励ましてもらいました。
今は、冷房、満喫してるよ!

もし人類がまた誤った道に進んでしまいそうになった時は、止めるのは女性だと私は思ってます。
理由はみるくさんの考えと同じ。
一番大切なものは命だと知っているから。
 【2010/09/12】
無題
お久しぶりでスミマセン。
私にとって最初の「原爆」体験は『はだしのゲン』でした。たぶん小学校低学年の頃。
衝撃を受け、理屈ではなく感性で「原爆は嫌だ」と、生理的に原爆を憎むようになった気がします。
何年か前の故筑紫哲也さんの番組(原爆が落とされるに至る過程を検証するもの)を見て、
生理的にではなく確信を持って、原爆投下を心から憎む思いを新たにしました。

うちの子はいま小学4年生です。
小学生になった頃くらいから、少しずつ戦争の話などをするようにしてきましたが、いかんせん男の子・・・
そのへんの感受性は女の子とは比べられないほど鈍感なのか?「まだ早いかなぁ・・・」と思いつつ今日に至りました。
でもそんなおっとりのんびりの息子にも、そろそろきちんと戦争や原爆のことを意識し始めて欲しいと、真剣に思っています。
『はだしのゲン』もそろそろ彼にも理解できるでしょう。
まだ素直に、母の言うことに耳を傾けてくれる今のうちに始めなくてはと思ってます。

戦争のこと、私にとってももちろん直接知ることではない。
でも私が伝えなかったら、この子は知りようが無い。
子供に戦争や歴史のことを伝えるのは、学校ではなく親の責任だと思っています。
人間の尊厳や命に関わる話だから。

わたしも知らないことがまだまだまだ、たくさんあるけど、そんな私でも自分の子供にとっての、あるいはもっと広く次の世代に対しての「語り部」になる責任があるのではないか。
戦争体験者の話をメディアで知るたびに、そんな風に思います。
むぅ 2010/08/13(Fri) 編集
Re:無題
むぅさん、こちらこそお久しぶりです。
なかなか会えないねえ・・・。

「はだしのゲン」、私も小学生で読みました。
実は数年前に読み返してたのだけど、ゲンのお父さんて、それはリベラルな人だったんだよね。
あの父親を見てきたから、ゲンも自分で考える子、疑問を感じる子だったんだと思う。

戦争の事、世界の事。 辛い話ではあるけれど、事実を知り自分で何かを感じて欲しい。
だからまず知る事。
負の歴史こそを知らなくては。

親が伝えるべき事とのご意見、私も同感です。
 【2010/09/12】
残暑お見舞い申し上げます
娘がプルーさんと似た経験をしています。
毎年8月6日になると我が家で話題になるのは13年前の広島への家族旅行。
原爆資料館の展示は想像を超えるものでした。
決して眼を開けず、6歳上の兄にくっ付いて(でも気配は感じた?)
「ひどい! こんな酷いこと誰がしたの?」
泣き叫ぶ小さな女の子を見知らぬ老夫婦が
「そうだね、こんなことはしちゃいけないね。」
娘は当時の記憶は無いそうです。

高3の娘がこの春、就学旅行に選んだのは沖縄でも京都でもなく長崎。
信者ではありませんが教会のミサでは先唱の役を務めました。
出発日は大雨強風で電車の遅れや航空機の欠航など
修学旅行が中止?と離陸までPC眺めながら大変心配しました。
数日後、娘は充実した顔で大量のカステラを手に帰って来ました。
 
戦争の話みんな苦手だよね。
8月6日~お盆は親戚が多く集まるからお年寄りの話に耳を傾けよう。
ノンシュガー 2010/08/17(Tue) 編集
Re:残暑お見舞い申し上げます
これはこれは武藤さん!(違います)

戦争の話はしたがらない人もいるし、封印したい人もいるでしょう。
でも機会があれば、やっぱり自分の娘には向きあって欲しい。
中学生の頃、当時の自分よりはるかに幼い母の戦争体験を聞いて、涙が止まらなかった。
その後、おかっぱ頭のモノクロ写真の母を、いつまでも見ていたっけ。

お嬢さんの心の中に原体験として、広島の事が刻まれてるのでしょうね。
成長されても、無関心ではいられないのでしょう。
 【2010/09/12】
無題
原爆・・・
小学生の時はだしのゲンを最後までベッドでよんだものです。
そして中学生くらいになってまたこのゲンをよみました
そうですね・・。
祖母などが決して口に出さなかった戦争のこと
何かを心に傷をと、一緒にお墓まで持っていてしましました。

最近ちょっと気になる事がありますが
そのうち分かることでしょう。

生きるも戦争かもしれません


ざわわざわわざわわ~
さとうきびは ゆれても
ざわわざわざわわ~
このかなしみはきえない~


あおくはれたあおぞらに~
きみはめしまし~このそらに~
ながさきの~かねーがなる・・
かねがーなーる
hiyoko URL 2010/08/28(Sat) 編集
Re:無題
hiyokoさん、ご無沙汰していました。

おばあ様、思い出すだけでもお辛い経験がおありだったのでしょう。
傷を抱えたまま逝かれたのですね。
私の祖母もそうでした。
でもhiyokoさんがいて私がいて、こうして命を繋いでいってくれたのですよね。

生きるも戦争・・・・ずしりと来ますが・・・

人生楽ありゃ苦もあるさ~、涙の後には虹も出る~
歩いてゆくんだ、しっかりと~
自分の道を踏みしめて~~
 【2010/09/12】
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